截金とは



 截金(きりかね)とは、金箔を細く線状に切って、貼りながら文様を描いていく日本の伝統技法です。
 
 紀元前3世紀の古代オリエント発祥と言われていますが、日本へは飛鳥時代、仏教伝来と共に仏像の加飾荘厳技法として大陸より伝わりました。平安時代後期に技術と芸術性の頂点に達し、その後廃れかけますが、先人の努力によって近代に復興を遂げ、現在でも仏像・仏画の荘厳、木工芸品の装飾技法として脈々と伝承されています。
 
 ところで「截」という漢字には、「切る」という意味の他に、「整え、治める」という意味もあります。切った金箔を、文様を描くために狙い通りのところへ貼っていく行為が「整」、「治」に通じるため、この漢字が使われるようです。
(写真はガラスに截金を施しているところです。両手に持った2本の筆を操り、細い金線を貼っていきます。)