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お知らせ

第67回日本伝統工芸展のお知らせ

山本 茜

山本茜の截金硝子盛器「かささぎの橋」が入選しましたのでお知らせいたします。

会場、会期等詳細は日本工芸会ホームページ↓
https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/honten/67/?tab=info

現時点で作品の巡回は東京展、名古屋展、京都展まで決まっております。
それ以降は追ってお知らせさせていただきます。
※京都展は会場が変更になりました。また、大阪展は中止になりました。

<作品解説>
七夕の夜。織姫、彦星が出会う時、カササギが翼を並べて天の川に渡すという、一夜限りの「かささぎの橋」。
美しく、ロマンティックなその橋をイメージして制作しました。
截金文様は細い線で川の流れを、肥痩線でカササギの翼を抽象的に表現しました。作品の左右の端の截金文様がガラスに反射して向こう側へ繋がって見えるよう、文様と角度を調整して研磨しています。覗き込むと、左右へ宇宙の広がりを感じていただけると思います。
星空を思わせる深い瑠璃色のガラスに、天の川の水が波打って見えるよう、水色のガラスを差し色として被せました。
橋の形に截金面を湾曲させ、幅1cm弱のガラスを上下に残して上面を凹ませて橋の欄干を表現し、同時に盛器の形としました。直角に凹ませる加工は全て手作業で、毎日0.5mmずつ彫り下げるという果てしない作業の上、ガラス加工としては限界の形状だった為、何度も失敗しました。2014年から制作を始め、今年7回目の挑戦でようやく完成させることができました。6年分の思いを込めた作品です。ご高覧いただけますと幸いです。

かささぎ1
かささぎ2