山本茜の截金硝子蓋物「掬月」が入選しました。
会場、会期等詳細は日本工芸HP→ http://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/honten/64/?tab=info
現時点では 東京、名古屋、京都会場まで巡回が決まっております。それ以降は追ってお知らせさせていただきます。
<作品について>
会場では蓋を閉めた状態で展示され、蓋を開けて中をご覧いただくことはできませんので、 蓋を開けた様子をこちらでご紹介させていただきます。
題名に「掬月」とあるように、月を盥の水に映して鑑賞する月見の様子を表した作品です。
盥に水を張った直後は水面が波立ち、月は朦朧として映像を結びません ( 蓋を被せた状態 ) が、しばらくして水面が落ち着くと、月を綺麗に映してくれます ( 蓋を取った状態 )。以上の時間の経過を蓋と器を使って表しました。
器は凪いだ水面に月が映っています。截金の上から夜空の色のグレーのガラスを被せていますが、月とその周囲だけ透明のガラスを被せる事で、月が輝く様子を表現しました。
蓋を通してでも中の月が朧に透けて見えますので、ご高覧いただけますと幸いです。
截金硝子蓋物「掬月」
器(蓋を取った状態)